リモートワークを成功させるためにたった一つ大事な事
大きな目標を共有して、各々自走する
リモートワークを行う上で最も大事なのは、組織が今どんな目標を目指しているのかを共有し、各々が自走することで大きな共通の目標を達成する事です*1。オフィスに集まって同期的に働くのではなく、各々が非同期的に働くリモートワークでは、全員が「いつまでに何を成し遂げるのか」を共有して働かなければ容易にプロジェクトが崩壊します。
細かいリモートワークの運用ルールを決めるよりも、組織がどこを目指して進んでいるのかを改めて伝えることが大切で、その為に必要な仕組みは組織がリモートワークに適応出来るのであれば後からついてきます。
ぼくはWeb上で自社サービスを提供する会社で働いて約10年になります、最も古い記憶で9年ほど前から少しずつリモートワークをはじめました。しばらくはプロジェクト単位などの短期リモートワークが多かったのですが、3年前くらいから重要な会議や面接など対面でのコミュニケーションが必要な時だけ出社するようになっていきました。
ポジション的には、リモートワークを本格的に始めた時点では iOS アプリケーションのエンジニアで、その後は業務改善ツールのリードエンジニア、自社サービスのリードエンジニア、海外子会社CTOというながれで変遷しています。今はそれに加えて、日本側のプロジェクト横断チームのマネージメントも担当しています。
出社頻度もポジションも組織も大きく変わりましたが、最初から変わっていないことは前述の通り「いつまでに何を成し遂げるのか」を共有してそれを守る為に全力を尽くして来たということです。業務を遂行するための方法論や利用するツールは組織やポジションよって変わりますが、この一点においてはどのような組織でも共通していると思っています。
ぶっちゃけリモート関係無く大切なことなんですが、お互いの顔が見えない状態ではより強く目的意識の方向性を統一しないと迷子になっちゃいますよって事で。
おまけ
とはいえ、社内からしかアクセスできないシステムがあるなら、それなりにちゃんとしたVPNを構築したり、各家庭にインターネット回線がないのならそれをカバーするための制度を整える位は会社側のアクションとしては必須なのかなーと思います。あとはPCの持ち帰り可能な体制ですね。
個人としても自宅で作業可能な環境を整えるのは何かあった時*2の為にも、進めておいた方が良いと思います、机とか椅子とかテレカンに耐えられるインターネット回線とか。
ちなみに弊社では、今回の件を受けてエンジニア以外のリモートワークも行われていますが、PCは元々持ち出しを前提としたセキュリティ対策をしているし、自宅にインターネット回線が無い人にはWi-Fiの貸し出し、営業で電話が必要な人の電話料金負担など色々やっています。
リモートワークはどちらかと言えば、労働者側にとってメリットが大きく企業側にデメリットが発生する可能性の大きい取り組みです、キッチリ成果を残して労働者と企業の信頼関係をより強固にし、この働き方がもっともっと広がっていって欲しいと思っています*3。